モチロン、魚以外も豊富でした~♪海の生き物たち@八丈島 [ダイビング(伊豆諸島)]
いよいよ八丈島シリーズも、今回で最後となります。
今回は魚以外を全てまとめての紹介となりますが、いつものようにあくまで一部のみで、実際にはもっと色々と見ています。ただ今回は、イカ・タコ系に恵まれなかったのが寂しかったです。
このシリーズでは、分類名も明記して来ましたので、今回も同じようにしてみましょう。ウザかったらスイマセン。(笑)
では、まずはエビ・カニから行ってみますが、このグループは節足動物門甲殻綱となります。
(ちなみに、魚は前回迄に紹介して来たのは全て脊索動物門条鰭綱ですが、サメやエイは軟骨魚綱になります。)
それでは、今回もレア系のアイドルから。
オランウータン・クラブ〈十脚目短尾下目クモガニ科〉(全幅5㎝前後)。毛むくじゃらな感じからの通称で、正式な和名はまだ有りません。やはり南の海で見られていたのが、近年は国内でも結構見られるようになって、最近では伊豆でも確認されているし、もうレアとは言えないかも知れませんね。
小さな白い点が目です。
コチラも小さい種類でしたが、エビ・カニ図鑑を見ても該当種が見つからず、謎のカニ。多分ガザミの仲間辺りだろうとは思います。〈ワタリガニ科〉(甲幅1~2㎝位)
ジャパピグの撮影順番待ち中に、見つけて撮っていました。
コチラは、伊豆でも極普通種のトゲアシガニ。〈イワガニ科〉(甲幅5㎝弱)
珍しく引っ込まずにいたので撮ったんですが、
角度が悪過ぎますね・・・。
カニは以上になりまして、
お次は、アナモリチュウコシオリエビ〈十脚目異尾下目コシオリエビ科〉(全幅3㎝前後)。伊豆ではレアだと思います。
また小さい写真のままでトリミングしてないので分かり辛いですが、通称ロボコンで、チョットしたアイドルです。
名前からも姿からも、疑いも無くエビの仲間だと思ってしまいそうですが、
実はヤドカリの仲間なんです。(エビは、○○エビ下目になります。)
そして、コチラはお馴染みなヤドカリ。
ウスイロサンゴヤドカリに似ていますが、サスガにこの写真だけでは同定はムリそうです。〈ヤドカリ科〉(全幅1㎝前後)
黄色い貝殻が、とてもカワイらしいですね。
お次はシャコで、
見事な保護色で分かり辛いですが、フトユビシャコ〈口脚目フトユビシャコ科〉(5~10㎝位)。伊豆にもいるようですが、見たコトは有りませんでした。
さて、ここからは軟体動物門腹足綱のグループとなります。って、何のコトはない、ウミウシの仲間です。
ミスガイ〈頭楯目ミスガイ科〉(5~10㎝位)。伊豆でも見られます。
ナイト・ダイビングの記事にも登場していますが、
光を当てないとこんな感じで、ちっともキレイじゃないですね。
いかに私の写真では魅力を伝えられていないか、
とてもよく分かると思います。(苦笑)
お次は、ダイダイウミウシ〈裸鰓目クロシタナシウミウシ科〉(3㎝前後)。伊豆でも見られるようです。
ゼリー菓子のようですね。
コチラは、サクラミノウミウシ〈アオミノウミウシ科〉(5㎝前後)。コチラも、伊豆でも見られるようです。
ピントが頭の方に行っていませんが、お陰で透き通ってキレイな、胴体の質感が出てくれました。
コチラも光を当てると、名前通りの淡いピンク色でとてもキレイです。
コチラは、伊豆でも極々普通種のアオウミウシ〈イロウミウシ科〉(3~5㎝位)。
よく見ると、尻尾が変です。
アオウミウシは数も多いですが、奇形も多いとのコトです。
そして最後は、ウミウシに似て非なるヒラムシ。扁形動物門渦虫綱多岐腸目という、全く別のグループになります。
縁を折り曲げて触覚のような形にしているのも、ウミウシへの擬態なんでしょうか?
資料がほとんど無く、種名は分かりませんでした。(3㎝前後)
ほとんどウミウシのように見えるのに、
ナゼかウミウシは大好きなのにヒラムシは苦手な月さん、
どうもスイマセンでした。(笑)
さて、およそ4ヶ月間の長きにわたってお伝えして来ました八丈島シリーズも、今回をもちまして、ついにメデタク完結となりました。
自分でも、チャント見通しを付けないまま、何となくこんなスタイルで始めてしまい、今迄からしたら全く考えられないような、ほぼ週1というペースで何とかやりおおせるコトができましたのも、全てはひとえに読者の皆様方のお陰と思っております。
写真も不鮮明だったり、トリミングもせず、説明も行き届いていなくて、手抜きのし放題なのに、そのワリにはダラダラと長い記事を、本当に皆さん、優しく寛大にお付き合い頂き、どうもアリガトウございました。
このGWの八丈島では、3日間で計9本潜ったんですが、撮った写真の枚数は、陸上のも含めて総計1,500枚近く。結果的には、その中から242枚の写真で、14の記事となりました。
実は、7月下旬の柏島では、3日間で計8本潜って、撮った写真は、やはり陸上のも含めて総計2,350枚位にもなっています。
もしも同じようなペースで記事を作ろうとしたら、トンデモナイ事になってしまいそうですが、今度はまたスタイルを変えて、もっと写真もチャント厳選しようと思ってはいるんですが、まだ具体的には何も決まっていません。ってか、まだ写真を見返してすらいません。(爆)
更新のペースも、引き続き週1ベースでやっていけるのか、それとも、またペース・ダウンとなるのかも、仕事の状況等でどうなるか分かりませんが、これからもどうか、長~い目で、そして生あったかい視線で(笑)、見守って頂けると幸いに存じます。
余り物になってしまった、可哀想な仲間たち(って、タイトル自体が可哀想ですね・・・)@八丈島+α [ダイビング(伊豆諸島)]
5月から延々と続けて来ました八丈島シリーズも、いよいよ魚は今回でオシマイ。後は魚以外をもう1回残すのみです。
では今回も、まずはアイドルから行ってみましょう。
キンメダイ目マツカサウオ科のマツカサウオ(若;5㎝前後)。伊豆でも見られます。
ライトを当ててもらっているので、黄色が鮮やかに出ています。若い頃は特に鮮やかで、まさにパイナポーですね。
左下隅はイソカサゴ(後出)。
同じくキンメダイ目で、イットウダイ科のテリエビス。伊豆では、ほとんど見られません。
この仲間は、こうして岩陰等の暗い所にいるんですが、新しいカメラでは、こうしてそこそこには撮れてくれるので嬉しいです。
口が裂けてるようにも見えますが、こういう模様です。(笑)
お次はカサゴ目です。
以前にお話ししましたように、種類も個体数も、スズキ目がダントツ1位なんですが、このカサゴ目が第2位になります。スズキ目に比べたら全然少ないんですが、3位以降はドングリの背比べと言った感じで、やはり独走状態です。実は、北の海に行くと、スズキ目が減ってカサゴ目が増えるので、かなり良い勝負になって来るんですが、伊豆辺りではまだまだ大きな差が有ります。(モチロン、熱帯適応種も少なくはありません。)
そんな訳で、いくら超冷水の後といえども、そこは八丈島、伊豆に比べれば種類も数も少なくて、最後のその他に押しやられてしまいました。
と言うコトで、今回ご紹介するのも、フサカサゴ科の1科だけになります。
で、まずはカサゴ(20~30㎝位)。伊豆でも極普通種です。
って、いきなりこんな小さく写ってる写真でスイマセン。
生息環境も分かるように、と言うコトで・・・。(笑)
こんな開けた所にいるのは、割りと珍しいかな?
打って変わって、華やかなのを。
ハナミノカサゴ(30㎝前後)。
伊豆ではミノカサゴの方が多くて、ハナミノはあまりいないんですが、八丈島まで南下すると、逆にハナミノばかりで、ミノカサゴはほとんど見ません。
普段は暗い所にいるコトが多いので、こうして明るい所にいてくれると、
撮り易くて嬉しくなります♪
↓角度を変えて、
コレを見ると、ある世代以上の方は、
♪ウィンディズ ブローイン フロムズィ エイジアー 女は海~♪
の曲が、思い浮かぶのではナイのでしょうか?(笑)
そう、ジュディーオングなんて呼ばれたりもしています。
エキゾチックな美人で、派手な衣装、そして奔放な歌詞と、
印象深かったなぁ・・・。(遠い目)
って、話しが逸れちゃってますね。(笑)
この胸ビレに淡いブルーが入って、とてもキレイな個体もいます。
お次は、イソカサゴ(5~10㎝位)。伊豆でも極普通種です。
コチラも、暗がりにいるコトが多いんですが、珍しく赤く撮れました。(苦笑)
体色や模様のバリエーションも結構豊富なんですが、
このパターンは割りと珍しいかな?
続いては、オニカサゴ(30㎝弱)。伊豆でも普通種です。
かなりの擬態上手で、ダイバーでないと、すぐには全体像を把握できないかな?
頭が下向きで、下から1/3位の位置に左(向かって右)の目が見えています。
見た目はイカツイですが、味は上品で美味です♪
で、コチラも、パっと見はオニカサゴかと思ったんですが、
よく見ると、皮弁もあまり無く、全体の印象も違っていて、謎の魚です。(20㎝前後)
カサゴも、結構奥が深いです。
そして、いよいよ最後ですが、ほとんどオマケという感じで。(笑)
ヒメ目エソ科のアカエソ属なんですが、この辺りは外見ではほとんど判別できず、アカエソなのかミナミアカエソなのか、それとも別種なのか、いつも頭を悩ませてしまい、資料収集の意味でも必ずという位に写真を撮っています。(20~30㎝位)
頭部のバランスからすると、ズイブンと先端寄りに思える目と、大きな口や、
丸太のようにボテっと転がってる感じが、とっても好きです♪
普段はジっと着底していて、ほとんど泳ぐコトは無いので、
泳ぐ姿は、自分から逃げる時の後ろ姿以外は、なかなか見れないんですが、
珍しく遊泳中の姿を横方向から撮れました。
そして、着底した所を正面に回ってパチリ。
上から見下ろす角度ですが、ヤッパリ正面顔はカワイイですね♪
《頂き物》
またまた、『みあ日記...はぐもいっしょ♪』のmiacatさんから、ミニ・キリ番のカードを頂いちゃいました~♪
いや~もう、マニア(フェチ?)には堪らん1品ですな~!(笑)
バックには、チャントお魚さんまで入れてくれています。
いつもいつも、カワイくて、とても凝ったステキなカードを、本当にアリガトウございます~♪
(最初のご紹介記事は、コチラ)
ヒョロっとか、ニョロっとかした仲間たち(って、何じゃソリャ)@八丈島 [ダイビング(伊豆諸島)]
相変わらずのフザけたタイトルですが、要は細長系です。(笑)
さて、細長系というと、代表的な2つの目(モク)が有るんですが、
まずは、トゲウオ目から。
この目はとにかく、およそ魚らしくない変わりモノ揃いで、マニアックなファンも多いのではナイのでしょうか?
そんな中でも一番メジャーな、タツノオトシゴの仲間から。
分類的には、ヨウジウオ科タツノオトシゴ亜科となります。
ジャパニーズ・ピグミー・シーホース(1㎝前後)
まだ正式和名は無く、あくまで通称です。
中央で、左に斜め後ろ向きになっているんですが、分かりますでしょうか?
かなりレアだと思うんですが、
今回はナンと!複数個体出ているというコトで、
↓は、また別の個体。
黄色っぽくて、右向きで真横よりも少しだけ向こうを向いています。
目も見えているので、分かるかな?
2枚とも、ライトを照らしてもらっているので、まだ見易いんですが、
光が無いと、色での区別も難しくなる為、カメラのモニター画面でも、
どこに居るのかなかなか分かりません。
↓は↑と同じ個体ですが、たまたま白い背景だった為、
ナンとか見つけて撮るコトができました。
皮肉にも、これが一番分かり易いかな?
(左真横を向いています。目が分かりますよね。)
もともと、 ピグミー・シーホースという海外の種類が、日本でも特定のポイントに居るコトが分かって、一時は超レアなアイドルの座を不動のモノとしていたんですが、その後、ガイドも予備知識を持って探すようになったら、他の場所でも見つかって、それならと、もっと大々的に本格的に探すようになって、更に色々な所でも見つかって・・・と言うような経緯が有りまして、
で、そんな中で発見されたのが、このジャパピグ。
6年前に、初めて柏島で見せてもらった時には、まだ存在を知らなくて、タツノオトシゴの幼魚かと思って、あまりの小ささにすぐに撮影を諦めて、後で大いに後悔したんですが、まさか八丈島でまた会えるとは、思ってもいませんでした。
まだまだレアなこの子も、やがては色々な所で見られるようになるのでしょうか?
それにしても、他のタツの仲間の幼魚と、どうやって見分けるのか、私は未だに知らずにいます。(苦笑)
さて、いきなりトップ・バッターは、あまり細長くはありませんでしたが、
ここからは期待してください!(って、何を?)
お次は、同じヨウジウオ科でも、ヨウジウオ亜科となります、
ホソウミヤッコ(10~20㎝位)。伊豆にもいるようですが、あまり見た覚えが無いかな。
タツノオトシゴの両端を引っぱって伸ばしたような感じですが、実際にこんな形をした「タツノイトコ」なんて名前の魚もいたりします。
ピントが思いっきり顔からズレていますね。(苦笑)
更に細長くなって、ヨウジウオ(20~30㎝位)。伊豆でも見られます。
そしてコチラは、ヒバシヨウジ(5~10㎝位)。
黄色とブルーのキレイな体色の魚なんですが、こんな写真でスイマセン。
いつも穴の中にいて、暗くてマトモに撮れたコトが無いんですが、
新しいカメラでは、ナンとか分かるモノが撮れました。(って、レベルが低過ぎ・・・。)
よく似た感じのノコギリヨウジは、伊豆でも普通種といった趣きですが、
コチラは、伊豆ではほとんど見掛けたコトは有りません。
さて、小さいのが続いたので、今度は大型のを。
ヘラヤガラ科のヘラヤガラ(1m前後)。伊豆でも見られます。
(周りは、キンギョハナダイの群れ。)
↑が一般的な体色だと思うんですが、
南に行く程、↓のような黄化体が増えてくるように思います。
実はヘラヤガラには、大型の魚の背中に一体化するように
ピッタリと寄り添って泳ぐ、面白い習性が有るんですが、
超冷水の影響で大型種がほとんどいなくなってしまったせいでしょうか?
↑こうしてアカハタに寄り添っていますが、これでは大きさが違い過ぎて、
一体化にはムリが有りますねぇ・・・。思わず笑ってしまいました。
では、もう1つの細長系の目。
ニョロって言ったら、ヤッパリこれですよね。そう、ウナギ目です。
その中でも、このブログではお馴染みのウツボ科は今回はパスをして、ウミヘビ科を行ってみましょう。
とは言っても、1種類だけの紹介ですが、
モヨウモンガラドオシ(1m前後)。伊豆では、まず見られません。
よく似ているゴイシウミヘビとの区別が分かり難いんですが、
実は同種との説も有力らしいです。
横長で撮ったのを、トリミングが面倒で縦長に回転させたんですが、
ヤッパリ顔までは分かり辛いですね。
緑の絨緞が、とてもキレイですね♪
とっても紛らわしいんですが、爬虫類のウミヘビとは全くの別モノです。
ですから、毒も持っていません。
背ビレの有無が、一番分かり易い見分けポイントかな?
最後にオマケで、
あまり細長くはナイんですが、
ナマズ目ゴンズイ科のゴンズイ(10~15㎝位)。
コチラは、ヒレに強い毒を持っていて、要注意です。
でも、意外とオイシイらしいです。(笑)
幼魚も成魚も、大抵いつも群れで行動しています。
時にはスゴく密集して↓、ゴンズイ玉と呼ばれます。
猫団子なら良いんですが、コレはあんまり嬉しくナイですね。(笑)
こういうのが苦手な方、どうもスミマセンでした。
この所、俄かに忙しくなってしまい、先週は完徹も含めて、合計3日も家に帰れませんでした。
休みはまだ取れているんですが、ダイビングに行ったりしていると結局丸1日は潰れてしまいます。
そんなこんなで、最近またすっかりと、ご訪問が滞っています。
普段からなかなか伺えない上に、ホントに申し訳ありませんが、
来週の土日は何の予定も入れていないので、その頃にはナンとか伺えると思いますので、どうかご了承くださいませ。
それでは、良いお盆を?お過ごしになってくださいね。
♪フグおいしい、すごくオイシ~♪フグの仲間たち@八丈島 [ダイビング(伊豆諸島)]
さて、もう8月となり、GWからは3ヵ月が経とうとしておりますが、八丈島の記事はまだまだ続きます。
いい加減、書く方も読む方もダレて来そうですが(笑)、初志貫徹で何とか最後までヤッツケてしまいたいと思いますので、もう後4記事程ご辛抱いただけると幸いです。
前回でやっとスズキ目が終わったので、今回はフグ目をご紹介します。
スズキ目がどんだけ多かったかというと、フグ目はこの1記事だけで終わりです。
それでは早速、フグ目のモンガラカワハギ科から。
と言っても、1種類だけなんですが、
ナメモンガラ(♂婚姻色;20~30㎝位)。伊豆ではまず見られません。と言うか、沖縄辺りでもあまり見掛けず、かなり狭い緯度範囲に分布している感じなんですが、ここ八丈では普通種です。
今回、一番良く撮れた写真です。(って、構成的にはマズかったかな?笑)
黄色いボディーに、真っ赤な尾ビレ(例によって、赤はくすんでいます。)、
頬にはブルーのラインのタトゥーと、サイケなまでに派手な魚です♪
口も、チョット上気味に付いていてカワイイんですが、
↑の写真では分かり辛いので、良くない写真ですが・・・↓。
(尾ビレの奥はホウセキキントキ、周りの魚はキホシスズメダイと
アマミスズメダイの群れ。)
背ビレを開くと、コチラもキレイな赤色。
この派手な色彩は婚姻色で、通常はもっと地味というコトなんですが、
実は私、♂はほとんどこの婚姻色しか見た覚えが有りません。
年中サカっているのか?(笑)、必ずしも婚姻色ではナイのか?謎です。
そして、お約束の正面顔も撮れました~!
目が、白目の中に丸い黒目が有るような形態で、更には
口の少し下が先端になっているので、そこがアゴのような感じで、
ホントに人面ぽく見えますよね。
青い海の中では、ホントに映える色です。
(黒潮が当たっている時に、ちゃんとライトを当てて撮ったら、
ネオンのように輝いて、本当にこの何十倍もキレイなんですよ♪)
コチラも今回、♂ばかり目に付いて、気付いたら♂の写真ばかりでした。
(苦笑)
さて、お次はカワハギ科ですが、こちらも1種、しかも1枚だけ。
アオサハギの若魚(3~5㎝位)。伊豆にもよくいます。
小さい上に、常に不規則に漂っているので、私の腕では
まだまともに撮れたタメシが有りません・・・。
次は、いよいよフグっぽくなって、ハコフグ科。
まずは、そのままハコフグ(20㎝前後)。伊豆でも普通種です。
いきなり正面顔ですが、ロボットの頭部のようにも見えますね。
続いて、ウミスズメ(20㎝前後)。こちらも、伊豆でも普通種。
この写真では分かり辛いですが、両目の上の角がトレードマーク。
急激に色を変えるコトも得意なんですが、
↓この時は珍しく、輝く程に白くなっていて、とても目立っていました。
どういう意味が有ったんだろう?
(コチラも、周りはキホシスズメダイとアマミスズメダイ。)
で、↑とよく似たコチラは、その名もシマウミスズメ(10~15㎝位)。やはり伊豆でも普通種。
これまた、分かり辛い写真でスイマセン。
シマウミスズメの幼~若魚は、丸っこくって、泳ぎ方もカワイくて、
とってもキュートなんですよ♪
そして、いよいよ本命のフグ科。
遠くの方から、いかにも南方系の大型種っぽいフグが、こちらに向かって泳いで来ます。八丈では見慣れない種だなぁ~と、興味津々で近付いて来るのを待ちます。
ところがナンと、そのまま真直ぐこちらに泳いで来て、近付き過ぎて
フレーム・アウトしてしまい、アセってズームを調整したりしている内に、
あっと言う間に真横を通り過ぎてしまい、しかも結局は尾ビレが切れて
しまいました~。(ダメダメな私・・・。泣)
これは、モヨウフグ(30~40㎝位)。伊豆では、まず見られません。
老成すると、80㎝程までになり、不規則な縫い目のような模様が入り、
フランケンシュタインを彷彿とさせ、まるで化け物のようになります。(笑)
八丈島では、レアではないと思うんですが、私は初めて見ました。
一転して、カワイイ小型種のハナキンチャクフグ(10㎝前後)。幼~若魚は、伊豆でもよく見られます。
本当は、オレンジ色の線模様が、とてもオシャレでキレイなんですが、
この写真では、ちっとも伝わりませんね・・・。
で、コチラは、伊豆でも極々普通種のキタマクラの幼魚(2~3㎝位)。
名前も名前だし、釣り人からもダイバーからも、普段は疎んじられてる感じですが、子供はやっぱりカワイイですね♪豆マクラなんて愛称も有ります。
一旦奥に隠れてしまっていましたが、何とか撮るコトができました。
さて、最後の科になります。
ある意味一番有名かも知れない、ハリセンボン(20㎝前後)。
そのままハリセンボン科です。伊豆でも普通種です。
コチラも、いかにも気の入ってナイ写真ですね。(苦笑)
で、オオトリは、ヤッパリ八丈島らしくイシガキフグで。(若;20~30㎝位)
過去の八丈島の記事でも常に紹介してるので、もう覚えてくださった方もいるかな?
大きな円らな瞳が、表情豊かで、とってもカワイイです♪
ちょっとユルキャラ系?
ハリセンボン同様、膨らむコトができますが、トゲはウニ状にはなりません。
ややズレていますが、ほぼ正面顔。
暗い岩陰だったので、口の周りの白い部分がハレーションを起こしてますが、
笑ってるみたいですよね♪
(下方奥に写っているのは、アカマツカサ等の群れ。)
以上、フグの仲間たちでしたが、モチロンこの他にも見ているモノもいて、そこそこ賑やかでした。
今回、超冷水の影響を最も受けていないグループの1つだったのかも知れません。
と言うコトで、次回からは、複数の目(モク)を組合わせての紹介となります。
それでは、(多分)また来週~。
スズキ目のその他の仲間たち@八丈島 [ダイビング(伊豆諸島)]
長かったスズキ目の魚たちの紹介も、やっと終わりです。
日本人にもスズキさんは多いですが、魚の場合はその比ではアリマセン。
種類数も個体数も、他に圧倒的な差を付けて、まさに独禁法違反モノの一人勝ち状態です。
残り物のような扱いになってしまいましたが、写真の枚数の関係も有り上手いコト組合せられなかったというだけで、私としてはやはり好きな魚達です。
では先ずは、スズキ目ヒメジ科です。
コイのような体型でヒゲも有るんですが、このヒゲを砂に突っ込んでエサを探します。
ホウライヒメジ(30~40㎝位)。伊豆でも普通種です。
♂・♀は外見では区別が付かないので、2匹でいましたが、カッポーかどうかは分かりません。
上側の方は、ヒゲが分かり易いですよね。
↑の写真でも分かるように、体色や模様を変化させるコトができて、
個体差が大きいです。その辺りをチョット見て行ってみましょう。
↓は、尾柄部の黒斑が中央付近に寄っているように見えるので、
とてもよく似ていて区別の難しい、オキナヒメジかも知れません。
(ちなみに一緒に写っているのは、アマミスズメダイ、キホシスズメダイ、
レンテンヤッコ等。)
↓は、チョット斬新な柄・・・、
・・・ではなくて、病気か何かで表面に何か付いているようです。
超冷水の時には、ウミガメもずっと穴の中でじっとしていた為、
甲羅が苔むして汚くなってしまったという事なので、
同じような事なのかも知れませんね。
そしてコチラは、若魚です(10~15㎝位)。
(周囲の魚は、ソラスズメダイ、ニシキベラの若魚、オトメベラの幼魚、
イトヒキベラ等。)
更にコチラは、オジサンの幼魚(5㎝前後)。幼魚は伊豆でも見られます。
写真がヒドイですが、ヒゲも分かりますよね。
(上側の魚は、イトヒキベラの若魚。)
では、お次はスズキ目ハタ科。
まずはアカハタ(30~40㎝位)。と言っても今回は、中~大型のハタはほとんど見られず、アカハタ以外は全く見れませんでした。
とてもオイシイ魚です。伊豆でも見られます。
さて、一般のハタ科は大きくなって地味めなのに対して、ハナダイ亜科の仲間たちは、小型でとてもカラフルでキレイです。
同じハタ科という括りには、始めは納得が行かなかったりしますが、幼魚を見ると確かに似ていたりします。
伊豆ではキンギョハナダイは普通種ですが、他は南方種でレア物が多くなります。
八丈島では、そんな南方種も見られ、全身パープルの美しいハナゴイなんかも普通種なんですが、今回はやはり全然見られず、唯一見れたのが↓のカシワハナダイの若魚でした(3~5㎝位)。なので、ボケてて色も出ていませんが載せちゃいます。
相変わらず手抜きで、トリミング無しでゴメンナサイ。
さて、スズキ目の掉尾を飾るのは、キンギョハナダイ(5~10㎝位)。
このキレイなオレンジ色の、まさに金魚チックなのは♀です。
(中央右寄りに見えているのは、カミナリベラの♂。)
で、↓の大きめで紫を帯びた薄い色のが♂です。
もうお馴染みの雌性先熟の性転換をして、ハーレムを形成します。
なので、こんなに狭い範囲に♂が5匹も固まっているのは、初めて
見たかも・・・。
(中央付近に見えているのはホンソメワケベラ、
左下隅はキホシスズメダイ。)
そして、深場の流れの激しい所で、見事な大群になっていました。
(トサヤッコの♀も混じっています。)
またもや、見事な魚吹雪でした♪
暗い中で必死に岩につかまりながら撮ったので、
キレイに撮れなかったのが残念。
前記事のコメント欄にも書きましたが、連休で昨日まで出掛けていて、今晩からまた夏休みが取れたので出掛けてきます。
かなりの遠出ですが、飛行機ではなく夜行バスを使っての強行軍です。
金曜の朝に帰って来て、その日は普通に出勤し、夜は飲み会が有るので、土曜日まではコメレスもご訪問もできそうにないので、申し訳ありませんが、ご了承くださいませ。
日本のダイバーの聖地とも言える所ですので、とっても楽しみです。
それでは、行ってまいりま~す♪
奴(ヤッコ)や権兵衛や鷹の羽など、あまりオイシくなさそうな仲間たち(って、どんな括りヤネン)@八丈島 [ダイビング(伊豆諸島)]
またも長~いタイトルになってますが、いよいよ余りモノばかりで、グルーピングが難しくなって来ました。(苦笑)
まぁ、もう少しそれらしくまとめると、比較的側扁が強く(縦に平べったい)、体高の有る魚たちといった所でしょうか。
それでは、まずはヤッコの仲間から。分類ではスズキ目キンチャクダイ科となります。
この仲間は、私の中では大きく3つに分かれているイメージがあります。
①サザナミヤッコ属に代表される、大型になり、幼魚と成魚では大きく異なるが、♂と♀ではほとんど違いが無い
②タテジマヤッコ属に代表される、小型で、深場に適応し、♀から♂に性転換し、幼魚は♀に似るが、♂と♀では大きく異なる
③アブラヤッコ属に代表される、小型で、♀から♂に性転換するが、幼魚・♀・♂を通じて大きな違いは無い
(なお、これは、正確な記述ではなく、あくまで大雑把なイメージです。)
と言うコトで、まずは①のグループで、
タテジマキンチャクダイ(30~40㎝位)。伊豆では、幼魚ならたまに見られます。
とても美しい魚なんですが、遠くから小さくしか撮れず、こんな写真で、トリミングもせずにスイマセン。(周りはキンギョハナダイの群れ。)
ナンと、①のグループを見掛けたのは、このたった1度だけ!
幼魚さえも全く見られず、超冷水の影響をモロに受けてしまったようです。
続いて、②のグループですが、
今回はあまり深い所には行かなかったのですが、それでも普通ならトサヤッコとタテジマヤッコの2種は見られそうなのに、結局はトサヤッコだけでした。
トサヤッコ(♀;15㎝弱)。伊豆では滅多に見られません。
この仲間は、♂が少なく、ハーレムを形成します。
♀の写真は、今迄にもう沢山撮っていたので、♂ばかりを追い駆けるという、
人間相手だったら考えられない行動に走っていた為、気付いたら今回は、
まともな♀の写真が有りませんでした・・・。(苦笑)
では、その♂の写真です。(15㎝強)
↑の♀とは、全然違ってますでしょ?
比較的に警戒心が強くて、あまり寄らせてもらえないので、
なかなか良い写真が撮れません。
この♂には、ワリと寄れたんですが、よく見ると尾ビレがちぎれています。
天敵に襲われたんでしょうか?
だとしたら、懲りない性格ですねぇ。今後が心配です。(笑)
たまたま、珍しく岩陰にいるのを見つけました。
↓岩の隙間の奥の方から、細いヒゲが出ているのが分かりますでしょうか?
そう、オトヒメエビにクリーニングを受けている真っ最中だったんです!
今迄で一番寄ってみましたが、全く逃げる気配を見せませんでした。
暗い岩陰でしたが、新しいカメラの明るいレンズと手ブレ防止機能のお陰で、
ついにバッチリと撮るコトができました♪
(この画像はフォトから持って来ている為、圧縮されてしまっているんですが、
オリジナルの画像では、全てのウロコがハッキリと見えている感じです。)
そして残る1つの、③のグループですが、
いつもなら沢山いる筈なのに、レンテンヤッコ以外は、アブラヤッコをちょっとだけ見掛けただけで、ナメラヤッコもアカハラヤッコも全く見られなかったという、信じられない程の寂しさでした・・・。
レンテンヤッコ(10~15㎝位)。南伊豆では見られます。
(周りはキンギョハナダイ。)
この仲間は、チョウチョウウオのように、ペアでいる率が多いです。
青と赤紫のボディーに黄色いヒレと、とてもカラフルでキレイなんですが、
いつも自然光で撮ると、なかなか赤紫がキレイに写せなかったのが、
新しいカメラでは、かなり肉眼に近い色が再現できました♪
ただ、この仲間はとにかく臆病なので、撮影はかなり難しいです。
そんなワケで滅多には撮れない真正面顔なんですが、撮れました!
やっぱり、カワイイですね♪
さて、お次はスズキ目ゴンベ科です。
ミナミゴンベ(10㎝強)。伊豆ではあまり見られません。
遊泳性ではなく、着底してジっとしているコトが多いので、
結構撮り易い感じです。
↑の写真では地味な感じですが、
別の個体をライトで照らしてもらって撮ったのが、↓の写真。
実は結構、オシャレでしょう?
続いては、スズキ目タカノハダイ科。
タカノハダイ(30~35㎝位)。伊豆でも普通種です。
(右端にチラっと頭だけ見えているのはチョウチョウウオ。)
↓同じくタカノハダイ科のミギマキとの2ショット。
どちらも伊豆の普通種で、生息環境も重なっていたりもするので、同時に見掛けるコトも少なくはナイんですが、こうして極近くにいる所は、ナゼか今迄ほとんど見た覚えが無くて、妙に感激してしまいました。(笑)
ミギマキは、タイガース・カラーで、鮮やかなルージュを引いたような口が
特徴です。
何故ミギマキと言う名前なのか、由来は知らないんですが、
とりあえず、ヒダリマキではなくて良かった・・・。(笑)
ホンソメワケベラのクリーニングを受けています。
踊っているようですね♪
今回、お子ちゃまも沢山いました。(5~10㎝位)
ウッカリと、マクロ・モードにしないままで寄り過ぎてしまい、
ボケボケになってしまいました・・・。
サスガにお子様の頃は、まだルージュを引いてないようですね。(笑)
子供の頃は落ち着きが無いのか、チョコマカと動き回っていて撮り辛く、
マトモに撮れたのが有りませんでした・・・。
最後にオマケで。
ミギマキのすぐ下にニシキベラがいます。(他には、左上がブダイ、右方中央の小さいのはソラスズメダイ。)
ベラの仲間が、大きな魚に付いて行動するのは珍しいコトではナイんですが、
見ていたら、(写真では分かり辛いですが、)
ナンと!?クリーニングをしているようです!
ニシキベラのそんな行動は初めて見たんですが、
調べてみたら、そういう事も有るようです。
いつも目にしている普通種でも、発見は有るんですネ♪
ハゼの仲間や、同じような体型の仲間たち(だんだん括りがいい加減になってきた)@八丈島+α [ダイビング(伊豆諸島)]
↑ってか、タイトル長過ぎっ!
本文とは無関係ですが、今日も大人気のホンソメワケベラ。(5~8㎝位)
クリーニングをしてもらっていたのはウミスズメ。行列しているお客さんは、
右隣はアカササノハベラで、他はキホシスズメダイ。左上隅はキンギョハナダイ。
日曜日は、うっかり眠ってしまった為(笑)、珍しく月曜のUPです。
さて、今回はハゼを採り上げるんですが、実はスズキ目ハゼ科というのは、全魚種の中でダントツで一番多く、日本にいるのだけで400種位になるようです。
ところが今回は、ハゼには全く恵まれませんでした。元々八丈島は、あまりハゼはウリではナイんですが、本当に乏しくて、まともに撮れたのはコレだけ。見た種数で言っても十指に満たなかったのでは?と言う程の、驚くべき寂しさでした。(伊豆で1本潜っただけでも、もっと見られる場合も有ります。)
地味な小物ばかりなので、一部のマニアな方以外には、全然オモシロくないかと思いますが、お付き合い頂けたら幸いです。
まずは、いきなり同定し辛い写真ですが、セホシサンカクハゼだと思います。(5㎝前後)
伊豆にもいるようですが、多分初めて見ました。
↓は、別の日に撮ったので、別の個体でしょうが、多分同種だと思います。
真上からなので、更に分かり辛いですね。
そしてコチラは、伊豆でも極々普通種の、クツワハゼ。(5~10㎝位)
なので、ログ撮りで、寄りもしませんでした。(苦笑)
はい。ナント!これでハゼはお終いです。
ハゼ・ファンの皆さん、どうも申し訳アリマセン・・・。
で、お次は、スズキ目ヘビギンポ科。
これもまた、こんな写真では同定も難しく、伊豆にもよくいるヘビギンポのバリエーションのような?近似種のような?(5㎝前後)
コチラはどうやら、ミヤケヘビギンポの♂の婚姻色のようです。
ミヤケヘビギンポは初撮りだと思うんですが、この時は気付いていなかったので、もっと寄って撮っていればと、後悔してもアフター・ザ・フェスティボー(後の祭り)・・・。
緑の芝のカーペットのようで、キレイですよね。
(それで、引いて撮ってしまいました。)
お次は、スズキ目イソギンポ科で、ニジギンポ。(5~10㎝位)
こちらも、伊豆の極々普通種。
目にピントが行ってませんね・・・。
やっと、伊豆ではまず見られない南方系。
カモハラギンポです。(5~10㎝位)
↓10匹程で群れになっているのを、初めて見ました。
繁殖行動なのかも知れないというコトでした。
次は、スズキ目トラギス科。
普段見てない種類のトラギスかな?と思ったら、これまた至極普通種のコウライトラギスの薄色バージョンでした。(10㎝前後)
まだまだ、修行が足りませんね・・・。
ちょっと目付きが悪いですよね。(笑)
そして最後は、スズキ目ネズッポ科。
多分(ばっかりでスイマセン。バリエーションが豊富なので、決め手となる特徴が写ってないと、なかなか自信を持って同定できません。)、コブヌメリ。(10㎝前後)
コチラも、伊豆でも見られます。
小っちゃくても、パッチリとしたカワイイ目をしていますね。
連続写真です。背景をよく見ると分かると思いますが、
寄って撮ろうとしたら、ソッポを向かれてしまいました・・・。
《頂き物》
またまた頂き物です♪って、最近もらってばっかり・・・。
『みあ日記...はぐもいっしょ♪』のプレ企画で、ナンと!ニアピン賞に当選しちゃいました~♪(その時の記事は、コチラ)
miacatさんとは、とても相性が良いようで、コレで2度目の当選です!(1度目のご紹介記事は、コチラ)
ババーン!と、超豪華セットです♪
「みあ様6歳誕生記念」プロフ・ハイチュウに、にゃんこの入浴剤に、ヒヨ子ゼリー。
更には、私の為にワザワザ調達して頂いた、ホヌ(亀)柄のタオルに、お魚たちのジェル・シール。
そして極め付けは、みあ姐さん&はぐちゃんの、未公開のカワイイ写真満載のアルバム!
もう、とっても嬉しいです~♪
本当に、どうもアリガトウございました!
それなのに、いつも遅れてのご紹介で、申し訳ありませんデス。
ニザダイの仲間や、磯に付く仲間たち@八丈島 [ダイビング(伊豆諸島)]
八丈島の海には、溶岩が作り出したアーチ等の面白い地形が多く、ソチラの方でも楽しめます。
(写っている魚については、本文を参照してください)
7週連続更新の後、1週お休みしましたが、まだまだ八丈島シリーズは続きますので、引き続き毎週のように更新して行きたいと思っていますので、ヨロシクお願いします。
さて、今回は根に付くコトの多い魚たちを紹介して行こうと思います。
前回は主に船釣りの対象魚で、今回は主に磯釣りの対象魚というコトになりますでしょうか。
まずは、タイトルのニザダイの仲間(分類で言うと、「スズキ目ニザダイ科」)から。
こちらが、ニザダイです。(40㎝前後)
伊豆でも極普通種です。
尾ビレの付け根から並ぶ骨質板が特徴です。
(背景は、キホシスズメダイの群れ)
上方中央の2匹は、ニセカンランハギ(30~40㎝位)。
伊豆では、幼~若魚が見られます。
とてもキレイな色をしているんですが、
岩陰の暗い所だったせいもあって、上手く撮れませんでした。
周りの魚は、鯉のような形で赤味がかっているのはホウライヒメジ、
ゴマシオ模様はイシガキダイ(後出)、下端の黄と黒はミギマキ、
その他アマミスズメダイ等。
中央の黄色いのは、モンツキハギの幼魚(5㎝弱)。
幼魚は、伊豆でもお馴染みです。
ナゼか、ちっとも横を向いてくれず、分かり辛い写真になってしまいました。
大人になると、全身グレーになって、オレンジのワンポイント(紋)が付きます。
周囲にいるのは、ベラの幼魚(多分、数種類混合)。
コチラも多分、ニザダイの仲間の幼魚だと思うんですが、決め手が無く、何なのか分かりませんでした。(5~10㎝位)
八丈島といえば、テングハギが沢山いるのが特徴的なんですが、今回は例の超冷水の影響で全く見るコトができず、驚きの寂しさでした。
さて、お次は「スズキ目アイゴ科」の仲間で、セダカハナアイゴ(30㎝強)。
キレイに撮れませんでしたが、ブルーの体に黄色の小点がまぶされていて、とても美しい魚です。南方系で、伊豆では見られません。
↑↓:多分、別個体
よく似ている「ハナアイゴ」との違いは微妙なんですが、
どちらもセダカだと思います。
お次は、コチラも伊豆でもお馴染みのメジナ(30~40㎝位)。
透明度が悪かったコトも有り、ヒドイ写真でスミマセン。分類は「スズキ目メジナ科」となります。
コチラは若魚の群れ。(15~20㎝位)
(一緒にいる黄色っぽいのはキホシスズメダイ)
コチラは、「スズキ目イスズミ科」の仲間。伊豆では成魚は滅多に見られないと思います。
イスズミの仲間はよく似ていて、遠目ではなかなか判別できません。ノトイスズミの可能性が高いかな?と思います。(30~40㎝位)
イスズミも、八丈島では多くいるんですが、今回はやはり寂しくなっていて、
写真も良いのは1枚も撮れませんでした。
↓寂し気な群れですが、メジナとイスズミの混群。
どちらも、根の上で群れを作るコトが多いです。
そして、磯釣りの王者と言えるかも知れません。
中央にいるのがイシガキダイです(30㎝前後)。分類は「スズキ目イシダイ科」となります。
周りの魚は、黄と黒の縞模様はテングダイ(後出)、
下部中央寄りはブダイ、オレンジの小さいのはキンギョハナダイ。
↓ヒレ全開が撮れました♪(↑とは別個体)
(前出のニセカンランハギと、同じ時の撮影です。)
では最後に、テングダイを特集しちゃいましょう。分類は「スズキ目カワビシャ科」となります。(40~50㎝位)
八丈島では、アーチの辺りには、イシガキフグやホウライヒメジ等と共に必ず見られるような感じです。
サスガに伊豆でも見られるだけあって、冷水にも強いのでしょう。今回もいつも通りに沢山いたので、とても目立っていました。
こうしてよく見ると、なかなかキレイな色をしています。
タイガース・カラーの魚も色々といるんですが、その中でもテングダイは、
さしずめキング・オブ・タイガースと言った所でしょうか。
いかつい顔つきをしていますが、正面方向から見ると、チョット愛嬌も有りますね♪
突き出た唇と、(分かり辛いですが)アゴ髭が特徴です。
オッサン顔かな?(笑)
漁礁の所で、額縁に納まった絵のようになっていました。
半透明なヒレが、良い感じになっていますね♪
(周りにいるのはキホシスズメダイ)
《ご挨拶》
さて、私事ですが、このブログも2周年を迎えるコトができました。
開設自体は、一昨年のGWにしていたのですが、実際に初めて本来の記事をUPしたのは、2ヵ月近く経った6月下旬になってしまったのでした。
1年目は18記事で月平均で1.5記事でしたので、2年目は月平均で2記事の24記事を密かに目標にしていたのですが、ここの所の毎週UPも効いて、28記事と目標を上回るコトができました。
この2年間で、総閲覧数も10万を超えるコトができ、niceも2千以上を頂きました。こういった数字は、気にし過ぎるのがイヤで、サイドバーからも外していたのですが、結局管理ページには表示されているので、ついつい気になってしまいますね。(笑)
マニアックな内容で、ヒドイ写真でも構わず載せているのに、いつも読んでくださっている方々には、本当に深く感謝しています。また機会を作って、ご恩返しの企画もしたいと思っています。
これからも、魚マニアのダイバーにも、一般の、魚にはあまり縁が無い方にも、どちらにも楽しんで頂けるような記事を目指して行きたいと思います。写真も、もう少しマシなのが撮れるようにガンバッテ行きたいなと思っています。(苦笑)
今後とも末永く、ヨロシクお願いいただけたら、とても嬉しいです♪
アジの仲間や、その他回遊系の仲間たち@八丈島 [ダイビング(伊豆諸島)]
こんな写真ですが、ダイバーの方は、これが何の群れか分かりますでしょうか?なお、タイトルとは無関係です。
前記事をご覧になっていて、アレ?と思われた方もいらっしゃいますよね。
実は、前記事にも追記してありますが、今週のツアーは中止となってしまい、不本意ながらの更新となりました。(涙)
魚種別シリーズも今回で4回目となりますが、この調子では一体いつまで続くのだろう?と心配になっている方もいそうですが(笑)、サスガにもう、1科で1記事分の写真枚数が有るのはナイので、これからは複数の科をまとめてのご紹介となります。
一応今回は、ヒカリ物系を中心とした、オイシイ魚たちになります。(笑)
というコトで、まずはアジの仲間(分類で言うと、「スズキ目アジ科」)から。
伊豆では、仲間のカンパチの方がメインで、混群になっているコトも少なくないんですが、八丈辺りではほとんどヒレナガです。
写真でもお分かりのように、あまりダイバーを恐れるコトも無く、呼気の泡に寄って来るコトも有り、結構近付くコトができます。(上手くすると、群れがグルっと巻いてくれるコトも有ります。)
こちらは、逆行するキホシスズメダイのお陰で、
スピード感が出てくれました♪
こちらは、光を当てているワケでもないのに体が輝いて、まさにヒカリ物ですね。
一緒に写っているのは、ホウセキキントキ(30㎝前後)。
珍しい取り合わせ?ホウセキキントキとの混群になっています。
ヒレナガカンパチが4匹混じっているのが分かりますか?
(上方奥の小型の魚はアマミスズメダイ。)
泳ぎ回るイメージの強いヒレナガカンパチと、
どちらかと言うと漂っている感の強いホウセキキントキが、
一緒になって泳いでいるコトに、チョット違和感を覚えました。(笑)
続いて、こちらでキホシスズメダイの群れと、キンギョハナダイの群れと一緒にいたのは、シマアジの若魚(20㎝前後)。
岩陰の暗い所にいましたが、やはり目立ちます。
そして、もう少し成魚に近い群れ(30㎝前後)。
シマアジと言うと、やはり高級魚のイメージが強いですね。(笑)
そしてコチラは、多分ムロアジの群れ(30~40㎝位)。
よく似ているクサヤモロかも知れません。
いずれにしても、一気に庶民化です。(笑)
こちらは、幼魚の群れ(5~10㎝位)。
何種類か混じっているかも知れませんが、多分ムロアジ辺りの仲間だと思います。
こちらも幼魚の群れですが、この画像ではほとんど分からないと思いますが、オリジナルの画像を拡大してみると、特徴的な柄から、マサバ辺りの仲間と思われます。(5㎝弱)
分類で言うと、「スズキ目サバ科」となります。
そして、こちらも遠かったので、ほとんど分からない画像になってしまいましたが、タカサゴの仲間の群れ(30㎝前後)。「スズキ目タカサゴ科」になります。
例の超冷水以降、全く見掛けなかったというコトですが、
戻って来てくれたようです。
そしてコチラは、今回で一番良い色の海が撮れた1枚かも知れません。
タカベの群れ(20~30㎝位)。「スズキ目タカベ科」になります。
実は私は、八丈ではタカベを見た覚えが無かったので、始め遠目で見た時には、てっきりウメイロモドキだと思い込んでしまいました。
伊豆では、イズウメイロなんて呼ばれたりもしますが、こうして見ると負けず劣らずキレイですね。
1枚目に比べると、海の色が残念・・・。
さて、ここからはオマケとして、先程ヒレナガカンパチの所で一緒に出てきていたホウセキキントキを、ついでに取り上げたいと思います。
回遊魚ではありませんが、やはりオイシイ魚です。
分類で言うと、「スズキ目キントキダイ科」となります。
背景のダイバーと共に、ナンか時間が静止しているような、オモシロイ感じに撮れました。
ぬぼーっとした見掛けの通り、かなり寄らせてくれるので、アップでディテールを。
割りとホバリングしてる感じで、不定形な群れを作ります。
大きな目と、受け口が、愛嬌有りますよね。
(背景の群れは、キホシスズメダイやユウゼン等。)
実は、トップの写真も、このホウセキキントキだったんです。ナンか、らしくない雰囲気ですよね。南国の回遊魚のように錯覚してしまったのは、私だけでしょうか?
この魚は大きな特徴として、体色を変えるコトが出来て、銀色っぽくなったり赤っぽくなったり、模様が出たり消えたりします。
それにしても、↓ここまでの柄は珍しいなぁ~!?と思って撮ったんですが、後で調べてみたら、仲間のゴマヒレキントキのようです。(20㎝強)
初GETで、ラッキー♪
見事な迷彩になっていますね。
最後に、珍しく明るい水面近くで群れていた所を。
個体それぞれの、体色の違いが良く分かりますよね。
スズメダイの仲間たち(ロリっ子に萌ぇ☆)@八丈島 [ダイビング(伊豆諸島)]
※ 追記あり(一番最後)
キホシスズメダイの群れ。 黒潮が入っていると、本当にキレイな青になるんですが・・・。
ちょっとタイトルを若ぶってみました(笑)。微妙にズレている所を笑って頂ければ・・・。
お馴染み?の魚種別シリーズ、今回は、「スズメダイ篇」です。
分類で言うと、「スズキ目スズメダイ科」となります。
スズメダイの仲間というと、やはり一番有名なのはクマノミでしょうが、いつもなら伊豆よりも一回り大きなクマノミを沢山見られるんですが、今回は例の超冷水の影響で、まだ若い小さ目の個体を若干見ただけに留まりました。
他にも、南方系のキレイ系はほとんど見られず、幼~若魚も寂しい状況でした。
そんな中で見られた、貴重なカワイイ子を、まずは紹介したいと思います。
では、トップバッターは、この子。
セナキルリスズメダイ(若;2~3㎝位)。伊豆ではまず見られません。
とにかく、ピントが合わせ辛いです。(泣)
何十枚も撮りましたが、結局ジャスピンには撮れず、この辺りが限界でした・・・。
コチラは、ライトに照らされた分、露出オーバーになってしまいましたね・・・。
あまりに近付こうとすると、隠れられてしまうんですが、
それでもこの子は、サービスの良い子でした。
お次は、更に小さくなって、
アマミスズメダイ(幼;1~2㎝位)。伊豆ではレアです。
白っぽく見える部分は、ライトの光を反射していて、
実際には蛍光ブルーで、とってもキレイなんです。
ところがこの子、ずっと動きっ放しで、ひと時もジっとしてくれませんでした。
いつもはそこまでヒドくないらしいんですが、とにかくカメラマン泣かせでした。
ボケボケな上に引き伸ばしているので、見辛くてスミマセン。
もうこの辺になると、腕はもちろんの事、それなりのカメラやレンズや照明が
必要となって来ます。(私にはムリ・・・。)
ところで、このカワイイ子、大きくなると↓こんなになっちゃうんです。
アマミスズメダイ(15㎝前後)
昔日の面影は何処へやら!?
カワイイのは、期間限定のようです。(笑)
前回のベラでもそうでしたが、スズメダイの仲間も、子供の頃と大人になってからでは、大きく容貌が変わってしまう種類が、少なからずいるんです。
♂と♀の違いはほとんど無いんですが、例外的にクマノミの仲間だけは、ベラとは逆に♂→♀の雄性先熟で、♀は巨大になってカワイサの欠片も無くなってしまう種類も有ります。
同じ魚でもナゼこんなにバラエティーが有るのか、本当に不思議ですね。
コチラは、キホシスズメダイの若魚(5㎝強)。伊豆ではほとんど見られません。
中学生位でしょうか。まだあどけなさが残っていますね。
で、こちらは成魚(10~15㎝位)。
ご覧の通り、この種類は成長に伴う変化はほとんど有りません。
ところで、↑の写真で、右のは体色が変わっていてムラのようになっていたり、左手前のは尾ビレの股の辺りにデキモノのような物が付いています。これは多分一種の病気のようなモノだと思われるんですが、普段もキホシスズメダイは比較的に、そういった個体を見掛けるんですが、今回はいつもよりも沢山目に付きました。
ところで、こんなのも見ました。(マニアックな話でスイマセン)
こんな配色パターンは、図鑑でも見た覚えは有りません!?
両側とも同じパターンになっています。
キホシスズメダイの個体変異に見えないコトも有りませんが・・・?
背ビレ後端の付け根の、スズメダイなんかで白点が有る位置に、
黒点が有るように見えるのも興味深いです。
そういう所からすると、ミヤケスズメダイなんて可能性も・・・?
もう1つついでに、バリエーションの話題を。
こちらは、伊豆でも見られる、セダカスズメダイ(10~15㎝位)。
↑緑色っぽいです。
↓更には、白っぽい感じ。(コチラも、ちょっと皮膚病っぽくなっていますね。)
何となく、生息場所に対して、保護色っぽくなっているように見えませんか?
この辺の資料は手持ちには無く、詳しいコトは分かりませんが、この種類は急激に体色を変化させる能力は無いと思うんですが、一部の陸上生物と同様に、時間を掛けて体色を変えてカモフラージュする能力を持っているのかも知れませんね。
コチラもまた、謎の魚?(10~15㎝位)
その場では、シロボシスズメダイだとばかり思い込んでいたのですが、
よく見たら、違っていますよね。
普通のスズメダイか、ミヤケスズメダイなのかなぁ・・・?
と、また深みにハマっちゃって、スイマセン。
ちょっと地味なのが続いてしまったので、熱帯魚チックなのを行ってみましょう。
オヤビッチャ(15㎝前後)
印象的な名前ですが、沖縄の言葉のようです。
ですが、伊豆でも普通に見られます。ただし、幼~若魚のみで、
このサイズは八丈島ならではです。
沖縄や海外でも、普通目にするのはこのサイズなんですが、
高知県の柏島では、ナゼか20㎝位になっていて、ビックリします。
そしてコチラは、伊豆でもお馴染みの、ソラスズメダイ(5㎝前後)。
いつも見ていますが、こうして見ると、やっぱりキレイですね♪
最後は、やはりスズメダイの醍醐味とも言える、群れの写真を。
キホシスズメダイの群れ。大きな群れを作ってくれる種類です。
さてさて、今迄の私からすると、鬼の霍乱と言うか、有り得ないような6週間連続の更新でしたが(6日間連続ではナイっていうのがナンとも...苦笑)、来週の週末はずっと出掛ける予定にしていますので、連続記録もこれでストップです。
一応海に行くんですが、ちょっとギャンブル的な要素も有って、どうなるのか分かりませんので、敢えて予告を致しませんが、もしも上手いコト行って良い写真が撮れたら、記事にしたいと(そうでなければ闇に葬り去りたいと)思いますので、しばらく経っても一切触れられるコトが無いようでしたら、お察しくださいマセ。(笑)
まぁ、取り敢えずは出発すらできなくて、7週連続の更新をするハメにならないコトを祈っています。
では、また。
【 6/11 追記 】
ナンと、予定していたツアーが、直前キャンセル続出とのコトで、中止となってしまいました。
マサカこんなコトになるとは思わず、わざわざ予告してしまったのに・・・。
そんな訳で、この週末も更新すると思いますので、どうぞヨロシクお願いします...(サメザメ)